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エッセイ


エッセイ/Essays

2006年03月01日

メディアリテラシーの種蒔き:メルプロジェクト、5年の軌跡から
水越伸、『民間放送』第1694号、社団法人日本民間放送連盟、2006年3月

 メルプロジェクトが五年間の活動を終えた。
 民放業界の方々のなかには、メディアリテラシーとの関わりでこの名前をどこかで聞いたことがある人がいることだろう。市民のメディア表現、学びとリテラシーに関する実践的な研究グループで、全国各地の研究者、大学院生、放送を関係とするマスメディア関係者、学校の先生方やNPOや市民団体の人々など、多種多様な人々が約八○名が、東京大学大学院情報学環に拠点をおきながら活動を展開してきた。メルプロジェクトでは、放送や新聞、本といったマスメディアからインターネットやケータイまで幅広いメディアについて、メディアリテラシーだけではなく、メディアアートに近いような遊びから、市民のメディア表現を育成する実践活動までをゆるやかに結びつけながら活動をおこなってきた。

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2005年07月01日

新しいテレビと社会
東京大学情報学環メルプロジェクト・日本民間放送連盟編集、『メディアリテラシーの道具箱—テレビを見る・つくる・読む』東京大学出版会、2005年7月

〜はじめはみんな視聴者だった〜
 私は大学を卒業してすぐにテレビ局につとめました。テレビ局はそれまで漠然と憧れの対象で遠い存在でした。しかし、学生から社会人になったその日からテレビ局員と呼ばれ、公共の電波を使って仕事をするのだから今日からはプロフェッショナルの自覚を持てと先輩から言われたのを、驚きと不安で受け止めたことを覚えています。テレビについてほとんど勉強したことがなく知らないことばかりでしたから、組織に所属することが即プロなのだと言われ、まるで三段跳びで大ジャンプをしたようでした。飛び出した起点と着地点が離れていて、飛んでから驚いたのです。

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2001年11月01日

メディア・ビオトープのすすめ:マスメディア中心から新しいメディアの生態系へ構造改革
水越伸、『新マスコミ学がわかる』朝日新聞社、2001年11月

●日本のメディア生態系
 2001年9月現在、日本のマスメディアの55年体制はまだ崩れていない、といえる。
 インターネットの普及やグローバル化で、ところどころにほころびができ、その隙間は徐々に拡大しつつあるが、いまだ隠然たる勢力を保っている。90年代、マスメディアは恐竜だ、まだテレビなの?、っていうノリのマルチメディア論がさかんだったのに、どうしたことだろうか。

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2001年02月01日

デジタル・メディアの隠喩とリテラシー
水越伸、『アウラ』No.145、フジテレビ調査部、2001年2月

 僕は昨年来、メディア・リテラシーの実践的な活動、メルプロジェクト(Media Expression,Learning and Literacy Projectの略、「メディア表現と学び、リテラシー・プロジェクト」)に取り組みはじめている。これは、教師、ジャーナリスト、研究者、放送人、市民運動家など、異なる領域にいて、しかしメディアの未来について同じ志をもつ人間のネットワークから成り立っている。5名のコアメンバーを中心に、現在約40名の人々が参画している。

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