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「d'CATCHプロジェクト」
ぺク・ソンス・坂田邦子/平成14〜16年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書/2005年

文化的多様性のためのアジア・メディア環境の再構築
1.d'CATCHプロジェクトとは

1-1.プロジェクトの背景
 「アジアの世紀」とも言われる21世紀に入り、政治経済のあらゆる領域において「アジア」という共同体としての意識が高まる一方で、多様な伝統文化や価値観の共存に対する欲求は依然として強くある。

その背後には、アジアにおける通信・放送衛星によるメディアのグローバル化やデジタル化、事実上国境を消滅させたインターネットによる情報の制限なき往来などによるアジア的な文化・価値観の存続に対する危機感とポストモダン的な混淆としたメディア環境に対する言いようのない不安がある。とりわけグローバル化した映像メディアにおける欧米とアジアの不均衡な関係については多くの議論がなされてきたが、一方で、日本と他のアジア諸国との歴史社会的な問題群と映像メディアの関係に目が向けられることはほとんどなかった。特に、常に「アジア」を他者として表象してきた日本の映像メディアは、日本とアジア諸国の歪んだ関係に少なからず影響され、そして影響を与えてきたと言える。しかしながら、このような異文化表象、他者表象の問題を乗り越えて、文化的多様性のあるメディア環境を再構築しようという試みは、歴史を越えて日本と他のアジア諸国との新たな関係性を築くことと深い関係があると思われる。

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