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「メディアチェーン・ワークショップ」
シュルツ八坂由美・溝尻真也・飛弾信崇/平成14〜16年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書/2005年

情報解釈の多様性を可視化する
1.ワークショップのねらいと概要

 メディア・リテラシーについて考える際には、ある情報に対して「いかにしてその情報を自分なりに受け止め、解釈するか」という点が重要となる。

たとえば、テレビでも音楽でも、ある一つの情報から受け手が受けるイメージは多種多様であり、「正しい受け止め方」は存在しない。ある情報に対して、どのような受け止め方が「正しい」のか、またどのようなものが「正しくない」のか、客観的に判断することはできないのである。「正しい受け止め方」の存在の想定は、与えられた情報に対する素朴な疑問・疑念を封殺してしまい、「情報の解釈の誘導(押し付け)」につながる危険性さえ生じてくるといえるだろう。大量の情報が、それぞれ送り手の意図をもって「押し付けられる」社会にあって、その押し付けから逃れるための能力も、ますますその重要性を増している。したがって、メディアを批判的・能動的に読み解く能力としての「メディア・リテラシー」について考える際には、まずは一つの情報に対して「多様な解釈」が存在し得ることを認識してもらうことが必要なのではないだろうか。
 これらの問題意識に立ったうえで私たちは、ある表現からそれぞれの人が受ける解釈の多様性を再認識し、同時にその解釈を、メディアを通して楽しみながら表現してもらうことで「情報を自分なりに解釈することの楽しさと大切さ」を知ってもらおうという意図のもとに、このワークショップを企画した。

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