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ワークショップ「君はニュースデスク!」
増田芽衣/平成14〜16年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書/2005年

作り手と受け手の恊働作業から見る「新聞の成り立ち」

1.本ワークショップの背景と概要

1-1.企画趣旨
東京大学学際情報学府冬学期授業「文化・人間情報学研究法Ⅲにおいて、グループワークでワークショップのプログラムを作成することを学ぶにあたり、筆者が所属したグループ(1)では「新聞の役割とはそもそも何であるか」を新聞の送り手と受け手が一緒に考える機会を作りたいと考えた。

筆者自身、以前は新聞が身近すぎる存在であるためにその役割を意識することもあまりなかったが、大学院に入学したことで気づいたことがあった。たとえば、入学前は新聞の役割とは「世界や日本で起きている様々な出来事を知るための道具」という意識しかなかった。はっきり言うと、それに加えて商売道具という意識が大きかった。それは筆者が新聞社の広告局に12年勤務しており、なかなか客観的に新聞を見ることが出来ないからであろう。
 ところが、学際情報学府に入学して様々な学習をするなかで、ジャーナリズムとマスコミの違い、新聞の発生、役割などについて知り、新鮮な驚きがあった。そして自分が経験した驚きや喜びを、新聞社で働いている人や読者にも経験して欲しいと考えた。特に新聞社で働いている人は新聞の存在が生活の中で大きすぎたり、また新聞業界の慣習に慣れすぎたりしていて読者との意識がずれている場合がある。また、読者のほうも潜在的に新聞を作る人と読む人の間には乖離があるのが当たり前という意識をもっているかもしれない。
 「新聞の役割」について考えることができるワークショップに双方が参加し、共同作業をすることで、どちらにとっても、また主催する筆者にも一定以上の学習効果があるであろうと仮定できた。ただ、真正面から「新聞の役割とは」という大タイトルを持ってきても作業をするのは難しいため、「新聞記事の優先順位を考える」ことを具体的な作業にすることとした。「新聞記事の優先順位を考える」には、必然的に新聞の役割を考える必要が生じてくるからだ。

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