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「ローカルの不思議」プロジェクト
崔銀姫・北村順生・坂田邦子・小川明子・茂木一司/平成14〜16年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書/2005年

異文化交流とオルタナティブなコミュニケーション回路の構築

1.はじめに

 我々は「他者」(1)をどのように理解しているのか? 現代のメディア社会の中では、「他者」に対する理解の多くがマスメディアにより表象された画一的なイメージの影響を強く受けているといえる。

例えば、アジアの国々や地域に関するイメージの多くは日本からの視点によって描かれたものであり、そこではステレオタイプによる偏向したアジア・イメージの消費が繰り返されてきた。同様の問題は、国内の地方文化の表象においても見出される。現在の日本のメディア環境においては、マスメディアは東京一極に集中した構造をもつため、地方文化はもともと表象されることが少ないうえに、東京からの視点に強く影響を受けた一面的なものに陥りがちである。一方で、地方から直接自文化について全国に向けて発信する機会や手段は極端に少なく、地域間の水平的なコミュニケーションが極めて難しい。
こうした状況を克服するための試みとして、本研究では情報メディアを身近な情報媒体として使いこなし、自らが居住する地域の文化について発信していく実践を試行する。このようなメディア実践を通じて、マスメディアのステレオタイプ的な表象を批判的に読み取り、オルタナティブな地域間のコミュニケーション回路を構築して、草の根的な地域間文化交流の実現を模索する。そして、その可能性と課題について探求することが目的である。

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