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「ホスピタルリーチ・プロジェクト」
村田麻里子/平成14〜16年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書/2005年

組織の異文化コミュニケーション

本研究は、「メディアとしてのミュージアム」研究の一環をなし、ミュージアムと病院という異文化をもつ組織同士をつなぐことによって、それぞれの組織と社会の回路をつくることを目指すプロジェクトである。

実践メンバーは村田麻里子(東京大学大学院学際情報学府博士課程)、塚瀬三重(東京大学大学院学際情報学府修士課程)、林直哉(長野県梓川高校)、境真理子(日本科学未来館)の4名であった。以下に、実践の概要を報告する。

1.ホスピタルリーチ・プロジェクトとは

1−1.プロジェクトの立ち上げ
 ミュージアムと病院を連携させることで、社会から「閉じた」組織同士をつなぎ、それぞれ社会との回路をつくる。そんな発想から、2002年、当時修士2年の塚瀬三重と共に「ホスピタルリーチ・プロジェクト」を立ち上げた。「ホスピタルリーチ」とは、コミュニティに向けてサービスを提供することを意味するアウトリーチ(outreach)をもじった造語である。博物館では自らのコレクションやそのレプリカを使用した移動博物館や、出前授業のような館外での活動をアウトリーチと呼ぶことが多い。今回の実践は、ミュージアムのスタッフが病院に赴き、館の資源を活用したワークショップを院内で実施するプログラムであることからこのような名をつけた。
 実践メンバーはファシリテータ兼コーディネータとしてミュージアムと病院の間を頻繁に行き来し、そのコミュニケーションを媒介するという役割を担った。したがって、自らが組織同士の異文化コミュニケーションを紡ぎながら、同時にフィールドワーク的に観察するという構造をもつプロジェクトとなった。

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