[ホーム] > [Text] > [論文] > [「Public Café(パブリック・カフェ)」]

<< 前へ | 「Public Café(パブリック・カフェ)」 | 次へ >>


「Public Café(パブリック・カフェ)」
ペク・ソンス/平成14〜16年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書/2005年

知的活動の「場」をデザインする
1.「Public Café」とは

 Public Caféは、新しい学習の形態を構築するため、その学びが行われる空間そのものと、同時間にその場を共有する人々の間のコミュニケーション形式をデザインするワークショップ型の研究実践である。

2003年3月8日〜9日、東京大学情報学環メルシンポジウムにおいて実施された。本研究実践には学びやコミュニケーションをめぐる問題意識を共有する上田信行(同志社女子大学)、須永剛司(多摩美術大学)、水越伸(東京大学)、ペク・ソンス(神田外語大学)の4名の研究者が参加した。
 3月9日の当日は、東京大学法文2号館・2大教室のゆるいスロープ式の教室を利用し、ランチタイムと午後のセッションをつかって実施された。シンポジウムの参加者から130名ほどが参加した。
 以下ではまず、Public Caféという研究実践に至るまでの経緯とそこで共有された問題意識を明らかにし、次にはその問題を解き進んでいくための一案としてデザインされ、実施された内容を具体的に紹介し、最後にその実践から見えてきた可能性と課題について論じていくことにする。

2.経緯と問題意識

 以上において、「Public Caféは、新しい学習の形態を構築するため、その学びが行われる空間そのものと、同時間にその場を共有する人々の間のコミュニケーション形式をデザインするワークショップ型の実践研究である」と書いた。それは既存の教育制度や組織における会議、学会、マスメディアなど、社会制度として機能している諸システムを否定する視点ではなく、そのような制度やシステムの歴史的・文化的当為性を理解しながらも、それにもかかわらず、その過程においてこぼれ落ちたもの、忘れ去られたものに再び意識を当て、また別の視点を加えることによって、コミュニケーションや学習の過程におけるより多様な選択肢を披露し、全般的により豊かで効率的な活動が行われることを目指す研究活動である。

このテキストの全文をPDFファイルで読むことができます.pdf.gif


Powered by
Movable Type