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メルプロジェクトの相貌(3)ワークショップ mell公開研究会2005.7
宮田雅子/2005.9

「メルプロジェクトの相貌(3)ワークショップ──身体を動かす・場を創る」

「メルプロジェクトの相貌」シリーズでは、モデレーターの采配のもと、複数
の報告者とコメンテーターを迎え、さらに参加者の方々も交えて議論をおこな
っています。60名の参加者を集めたこの会も、こうした形式によりテーマをよ
り多角的にとらえ、深く掘り下げることができたように思われました。今回の
テーマは「ワークショップ=workshop、身体を動かすこと/場をつくる=
performance/emergence」。コミュニケーションのための場をデザインし、
そのなかで身体を動かしてものごとをより深く理解していく試みをめぐり、多
様な意見が交わされました。

2005年7月メルプロジェクト公開研究会 報告

 日 時 2005年7月16日(土)午後2:00〜5:30
 場 所 東京大学本郷キャンパス情報学環アネックス2F会議室
 参加者 約60名
 テーマ 「メルプロジェクトの相貌(3)
          ワークショップ──身体を動かす・場を創る」
 登壇者  報告:林直哉(長野県立梓川高等学校)
         高宮由美子(NPO法人子ども文化コミュニティ)
         水島久光(東海大学文学部)
         長谷川一(東京大学大学院情報学環)
 コメンテーター:斎藤環(精神科医・評論家)
 モデレーター :上田信行(同志社女子大学現代社会学部)

□ まず、会のはじめに参加者全員に1本の針金モールが配られ、モデレータ
の上田信行さんから「モールを身に付けてください」との指示。各自好きなか
たちに折り曲げて頭や服に飾ると、ここにいる全員が共犯者のような楽しい気
分になりました。
 林直哉さんは、「頭もしっぽもある」プロジェクトとしてのワークショップ
について、モデルと豊富な実例を挙げ報告されました。「しっぽがある」とは
アウトプットがあるという意味で、一連の体験をとおして参加者が「気付く」
ことを演出し、またその過程から表現の全体性を回復することの重要性が指摘
されました。
 つづいて、高宮由美子さんは、これまでの活動の経緯を軸にお話しください
ました。「出会う・見る・表現する」をテーマに広がってきた活動が、メルプ
ロジェクトとの出会いも含めて相乗効果的につながってきたという報告から
は、今後の活動への期待感も込められていたように思います。
 水島久光さん、長谷川一さんは、ウクレレ片手にアロハシャツで登場。04年
度、衣装や場のしつらえに工夫を凝らしたワークショップを実施してきたお二
人の発表は、「コスプレ・アプローチ」と題するDJトークのようでした。“普
通”とは違う、しかし現実世界との連続性のなかでおこなわれる出会いとして
のワークショップという考え方が紹介されました。
 三者三様(四者四様?)の報告に対して、コメンテータの斎藤環さんは、
「メルプロジェクトは、出会いのノイズを共有しあおうというプロジェクトな
のではないか」とまとめられました。また、ご自身の専門分野の立場からは、
「出会いのノイズ」を大切にしていくことが、関係性をつくっていくうえで重
要であると述べられています。
 今回の公開研究会では、メルプロジェクトのメンバーとして自分たちで実践
をやっていてもまだ確かなことが説明できていない点について、考える機会を
持つことができたのではないかと思います。

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